ドラマ『おもかげ』を観た。マダム・ネージュが出てきたとき、これ読んだことあるかも。と思い出す。主人公の竹脇正一は1951年12月生まれ、孤児院のあと新聞配達をしながら高校に通い奨学金で大学に行き商社に入社、定年退職の送別会のあと電車の中で倒れる。
これを観て旦那クンの腹違いの叔父を思い出した。こんな一流の大学・商社にははいれなかっただろうけど。
叔父は父親の腹違いの弟。昭和23年生まれ。叔父の母親(昭和2年生)は若く20歳位で後妻にきた。旦那クンの父親が昭和5年生まれだから大差なかった。祖父は国鉄で働いて真面目な人だったが戦後、酒におぼれるようになった。ある日、この母親がいなくなった。祖父は酒に酔って自転車でがけから落ちて亡くなってしまう。残された小学校6年と小学校2年の叔父2人は孤児院に預けられる。
この手続きで父親に同行した旦那クン5歳位。気動車で山に向かい昔の武家屋敷のような家に着く。2人は丸坊主で着物を着ていて他には誰も見当たらず、「都会の子やからな」と旦那クンのために蚊帳を吊ってくれた。中学をでてメッキ工場で働くようになると、お正月に床屋にいったばかりのような頭であいさつに来た。なんとお年玉に一万円くれた。この当時大金だ。「これは預かっとくな。」と母親が言い、その後その一万円は不明だそう。それから叔父に会っていない。
この夏、知らない市役所から「旦那クンが相続人と判明しました。所得税など未納があります。」と通知が届く。今年の1月に叔父が亡くなったようだ。最初、このご時世詐欺かと思い警察から電話してもらうと、「どうやら本当らしいから自分でなんとかしてください。」と言われる。借家を紹介してくれた不動産屋さん(亡ご主人が司法書士だった)が「これは放棄したほうがいいね。私が教えてやるから戸籍とってきて」と言ってくれたので戸籍を集める。
戸籍をたどっていくと、母親は祖父が亡くなるとすぐ3歳年下の人と再婚して3人女の子を生んでいる。しかも旦那さんは協議離婚している。どうやら前からつきあっていたらしい。この旦那さんは68歳で亡くなり、そのあとすぐ母親も亡くなっていた。
その後、生き証人は誰もいず叔父がどんな人生を送ったかわからない。最後は同居人(女の人)が死亡届をだしてくれている。本籍は愛着があるのか面倒か前のままだった。弟叔父(昭和27年生まれ)は先に亡くなったらしい。弟叔父に20年くらい前に旦那クンが田んぼの相続の件で電話した時にはお店を3軒やっていて忙しいと言っていたそうだ。電話しかわからず本人がいないので通じない。弟叔父の戸籍も調べればよかったがその時は必至でそこまで頭がまわらなかった。
浅田次郎先生がこの空白を埋めてくれたらどんな風だろう。
この記事は深く書きすぎて削除したが、旦那クンに言うと「陰に陰に生きてきた二人だから載せといてやって。」といわれ再度投稿させてもらった。
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